A little bit of everything

元・情報系大学院生の備忘録

読書メモ:エッセンシャル思考

たまにはこういう自己啓発っぽい本が読みたくなってしまう。


読書感想文、スタート!


はじめに、

エッセンシャル思考とは、より多くのことをやり遂げる技術ではない。正しいことをやり遂げる技術である。もちろん、少なければ良いというものではなく、自分の時間とエネルギーを最も効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが狙いである。

正しい方向に努力しよう、ってことかな


仕事でいくら努力しても無駄だという経験をした場合、反応は大きく2つ に分かれる。まず、努力をすっかりやめてしまう人。もう一つは、逆に働き過ぎる人。あらゆる仕事を引き受け、どんな難題もあきらめない。一見すると学習性無力感とは無縁だが、その活発さは単なる見せかけであり、自分では何一つ選べないから、全て引き受けているだけである。彼らは選択肢を考えようとせず、言われたことをやるしかないと思い込んでいる。

自分は後者/(^o^)\



困難に出会った時、残業を増やして根性で乗り切ろうとしていないだろうか。すでに仕事を抱えているのに、トラブル対応までどんどん追加で引き受けていないだろうか。すでに一生懸命働いているのに、これ以上労働時間を増やして本当に成果が上がるのだろうか。
(略)
努力は大切だ。だが、努力の量が成果に比例するとは限らない。がむしゃらに頑張るよりも「より少なく、しかしよりよく」努力した方が良い。

忙殺されているときに一歩立ち止まって「こっちの道であってるっけ?」と考える勇気がいつも出ない。
手作業でやるか自動化するか? みたいな簡単な話ならともかく、この仕事の先に求めてる成果はあるだろうか? と葛藤してるときなどは特に。



「トップエンジニアの生産性は、平均的なエンジニアの10倍100倍どころではない。1000倍、いや10000倍だ」
 - 元Microsoft CTO ネイサン・ミアボルド

わかる。



1972年にタイムスリップして、S&P500の全社に1ドルずつ投資したら、その後30年間で最も多くの収益をもたらしてくれるのは、格安航空会社のサウスウエスト航空である。
大手航空会社がハブ空港を拠点に路線を拡大する中で、サウスウエスト航空はあえて2都市間を単純につなぐポイントトゥポイント路線にこだわった。凝った機内食で高い料金を取る代わりに、機内食を出さないことを選んだ。座席指定も廃止し、好きな席に座れるようにした。至れり尽くせりのサービスで価格を釣り上げるよりも、単純に乗り物として使ってもらうことにした。
コンチネンタル航空サウスウエスト航空を見習い、ポイントトゥポイント型のサービスを開始したが、従来の通常路線と並行して行っていたために、思ったほどコストが削減できなかった。その結果、サービスの質がズルズルと低下し、競争力を失った。この原因はコンチネンタル航空が2つの相容れない戦略を両立させようとしたためである。

某有名ブロガーが、PVを上げるには「発信するジャンルを絞れ」って言ってた。



非エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が重要だと考える。エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が不要だと考える。

例:
読書してて大事そうなところに線を引いたらページ全体に線を引いてた。



どうすればいいのか?

1. 考えるためのスペースを作る
忙しすぎて考える時間もないなら、それは仕事が多すぎる。シンプルな理屈である。集中するためには、集中せざるを得ない状況に自分を置くしかない。

以前Twitterで見つけた画像


2. 情報の本質を掴み取る
あらゆる事実には本質が隠されている。優れたジャーナリストは、情報の断片を調べ、それらの関係性を発見する。部分の集まりから全体像を作り上げ、人々に通じる意味を付与する仕事である。単に情報を受け渡しだけならだれでもできる。ジャーナリストの存在意義は、そこに本質的な意味を見いだすところにある。

わかる。


睡眠
エッセンシャル思考の人は、睡眠を武器だと考え、自分の力を引き出すために活用している。計画的に十分な睡眠をとることで、仕事の質を最大限に高めている。自分と言う資産をうまく守るので、ここぞと言う時に十分な力を発揮できる。

これ思い出した。




3. 最も厳しい基準で決める
中途半端なイエスを止めて「絶対やりたい」か「やらないか」かの2択にするべきだ。そのためのコツは、基準をとことん厳しくすること。「やろうか」程度の事なら却下する。絶対やるしかないと確信した時だけ「イエス」と言う。 どうでもいいことを捨てられずにいると、本当に重要なことをする余裕がなくなってしまう。

絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである。

非エッセンシャル思考の人は、条件に恵まれたケースを前提として予定を立てようとする。希望的観測に従って生きている。「5分もあれば着くだろう」「この作業なら金曜までに終わるはず」「本気を出せば半年で完成する」

楽観バイアスというやつか。

エッセンシャル思考の人は、思わぬことが起きるものだと知っているから、あらかじめ何かが起こることを想定して予定を立てる。万が一に備えてバッファを取り、想定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておく。

昔大きなプロジェクトのPMが、「部下から何か予定日を聞いたら、その予定が3倍に伸びたときのことを心の中で想像するようにしてる」とおっしゃっていた

システム全体を改善するには、全体の進捗を邪魔しているボトルネックの発見がカギとなる。

田端さんの話を思い出した。

www.youtube.com



エッセンシャル思考の場合、人やお金や時間を増やす代わりに、制約や障害を取り除くことを考える。そのための3つのコツがある。
①目指すことを明確にする。
目指す成果が明確でなければ、何をすべきかはわからない。「最終的にどこへ辿り着きたいのか?」

ボトルネックを特定する。
目指すべきことがわかった、仕事に取り掛かる前に一旦立ち止まって考えよう。仕事の完成を邪魔するものがあれば、全てリストアップしよう。例えば情報が足りないとか、疲れているとか、完璧にしないと気がすまないとか。ミストができたら、優先順位をつけよ。「これを取り除けば他の問題も解決するような、大きな障害は何か?」と考える。

③邪魔なものを取り除く。
ボトルネックを取り除くのは、それほど難しいことではない。小さなことが、とても大きな結果につながるからだ。山の頂上にある石を転がすのと同じで、最初の一押しさえ頑張れば、後はすでにすべてがうまく回りだす。

ゴール設定、障害の特定、排除。
まさに問題解決に似ている。


非エッセンシャル思考のリーダーは仕事の振り方が曖昧で、役割と責任を明確にしない。フレキシブルやアジャイルと言う言葉を使って正当化する人もいるが、そんなものは言葉の濫用(らんよう)である。各メンバーの役割と評価基準が明確でなければ、柔軟に助け合うこともできない。何を達成すべきかがわからないので、ただ忙しいふりをして「できる」と見せかける人も出てくる。

これ自分やってますね。ごめんなさい。


エッセンシャル思考を生きる事は、後悔なく生きることだ。本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーをそそげば、後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。 「本当に重要なのは何か?」それ以外のことは、全部捨てていい。


読み終えて:
20:80の法則(パレートの法則)で重要な20の方に集中していこうってことだと理解した。
これって何か(QCサークル - Wikipedia)に似てるなと思った。